雨の音
今日という一日が退屈で、ネットサーフィンで一日をつぶしていたんです。
部屋の中は薄暗く、シーンという音が響き渡るような無音の空間。
暖房機器は一切つけずピクリとも動かない私の体は、冷え切っていた。
視線の先をモニターからキッチンへと移し、部屋を後にした。
コンソメスープを片手に部屋へ戻ると、私は先ほどまでいた部屋の異変に気が付いた。
誰もいないはずの部屋の中でかすかな音が聞こえてきたのです。
耳を傾けると、かすかな音はやがてシタシタ、ポトポトと音を変化させたのです。
その音を確認した私は、ほころんだ顔で誰もいない部屋に戻りました。
その日はやさしい雨の降る日でした。
元居た場所に戻り、コンソメスープを一口飲み、外を眺めた。
いつもは賑やかな外の世界だが、今日に限っては人の気配が感じられないほどの静かな世界だった。
まるでこの世界に私だけ取り残されたかのような、かなしくてさみしくて、少しうれしい感覚。
いつもより少し灰色の色とりどりの景色はやがて完全な暗闇へと落ちていった。
今回はここで筆をおきたいと思います。
また次回お会いしましょう!